ヘッダー画像
 · 

【噛み合わせレポート vol.16】

【噛み合わせレポート vol.16】

 

 

(3年前位の話)

 

 

夜も更ける頃

伊豆のキャンプ場にいた。

 

 

私を含めた3人は

火をおこしその前で

座して語り合うた。

 

 

どんな話をしたのかは

とうに忘れてしまったが

これだけは鮮明に覚えている。

 

 

薄暗い山の景色をみていると

急に心が不安の色に染まった。

 

 

不安な気持ちは目の前の

景色さえも変えてしまう。

 

 

真っ暗な林の中から

何かにみられているような

感覚に陥る。

 

 

木の陰りがまるで

物の怪のようにみえてくる。

 

 

気を抜くと途端に

魂が吸い込まれそうだ。

 

 

緊張で呼吸が浅くなり

動悸が止まらない。

おかしなレイヤーに

入ってしまった。

 

 

このままでは

まずいなぁ。

 

 

その時

カバンの中に入れておいた

魔法のカムラックのことを

思い出した。

 

 

急いで取り出して

口の中に放り込んだ。

 

 

(カミカミカミ)

 

 

見えている世界は

その瞬間に一変する。

 

 

林の中の木々たちが

優しく揺れなびく。

 

 

その木々がなびく音たちは

自然の奏でる交響曲。

 

 

上をみあげると星が

煌々ときらめいている。

 

 

山そのものの自然が

静寂がこんなにも

心を穏やかにしてくれるのか。

 

 

このとき

噛み合わせがかわることと

世界線が変わるということは

同意であると認識した。

 

 

目の前の現象を 

うみ出しているのは

 

 

みえている場であり

みえていない歯

 

 

恐れの世界

美しい世界

 

 

どこにいたいかは

自分自身で決められる

 

 

世界はきっともっと美しい