ヘッダー画像
  • トップ画像
  • トップ画像
  • トップ画像

 

鍼灸には副作用がないといわれますが実際のところはあります。

 

ただ、副作用と事故は違います。その2つをわけてQ&Aで解説していきます。

 

 

【鍼の副作用】

 

===============================

 

Q.鍼をしたら翌日だるくなったのですが?(いわゆる瞑眩反応)

 

A.これは俗にいう瞑眩反応です。疲労感、倦怠感、眠気、めまい、ふらつきなど。これらは、刺鍼後に免疫力が高まったために起こる一時的な反応だと解釈しています。翌日にでるだけで、2日後にはなくなっていることがほとんどです。

 

===============================

 

Q.鍼をしたらその部分は治りました。けど、他の部分に痛みがでました。(いわゆる瞑眩反応)

 

A.もともと、その部分も痛みがあったと考えられます。人間は一番痛みが出ている部位しか認識できないようになっています。他の部分の痛みは隠れていただけのようです。一番痛いところの痛みが取れてきたので、次に痛い場所が認識できるようになりました。これは、確実に好転している証拠です。

 

===============================

 

Q.鍼をしたら逆に痛みがでたのですが?(いわゆる瞑眩反応)

 

A.これは、慢性肩こりや腰痛の特に重症患者さんに起こります。慢性的になるとそこの筋肉がガッチガチになります。筋肉の中には神経や血管が通っていますので、ガチガチの筋肉はそれらを圧迫します。最初は重怠さや痛みを感じるのですが、更に圧迫されると神経が刺激を伝えなくなってきます。

 

この状態までいくと肩の場合は腕に痛みが、腰の場合は臀部や足に痛みがでるようになります。鍼治療では硬くなった筋肉をほぐすため、伝わっていいなかった神経が痛み刺激を伝えるようになるわけです。つまり、痛みがないのに動かなかった状態から、痛みを感じる状態へ好転したわけです。

 

肉がひどく凝り固まっていれば、神経が痛みを伝えません。刺鍼しても痛みがなく、変化もおきません。そうした状態であったものが、筋肉が緩んだために神経が復活し、痛みが発生します。

 

それは、中途半端に筋肉が緩んで、神経が痛みを伝えるために起きたものです。対応としてはさらに筋肉を緩めて、痛みが出なくなるまで神経を圧迫した筋肉をゆるめてあげればよいのです。

 

===============================

 

Q.鍼をしたら内出血をしました。

 

A.鍼を指した部分からの出血は、血管がある限り起こりうる副作用です。

 

鍼の先端は爪楊枝のようになっており、皮膚の繊維を押し分けながら入っていくので、血管から漏れた血が皮膚の外へ出ず、内出血となります。

 

内出血に痛みは伴いませんが長くても2週間くらいで体内へ吸収されていきます。

 

===============================

 

Q.鍼の痕が痒いです。

 

A.一時的なアレルギー反応です。30代女性に多いようです。刺鍼後しばらくすれば元に戻りますが、あまり気になるようでしたら金鍼を使用します。

 

===============================

 

Q.鍼のあとに気分が悪くなりました。

 

A.いろいろな原因が考えられますが、睡眠不足時や空腹時に鍼をして血圧が下がって貧血を起こすことがあります。細身の男女に多いようです。

 

特に頚に鍼をすると、血圧がさがり、脳血流量が減るので貧血状態になり、気分が悪くなったり、吐き気を催すことがあります。静かに横になって休めば治ります。

 

===============================

 

【鍼の刺鍼事故】

 

Q.鍼をしたら胸のあたりが苦しくなりました

 

A.刺鍼によっておこる気胸は、閉塞性気胸といます。鍼の刺入が深すぎたり、肺組織を突き破ったりすると、裂け目から空気が胸膜腔に流入して起きます。

 

肺の裂け目が小さい場合は、自然に空気の漏れが止まるため、多くは自然に治ります。気体は徐々に吸収されて肺は元通りに膨らみます。

 

気胸は肺に鍼が刺さり、すぐに抜かなかったために起こります。肺に鍼が刺さったまま呼吸をすると、肺は胸膜で固定されており、呼吸をすると胸膜が切れてしまいます。

 

そのため肺と胸膜の間に空気が入り、肺が塞がらなくたって呼吸困難になります。

 

対策:治療は重傷ならば、アスピレーターを肺にさして空気を抜きます。傷が治れば完治するので後遺症は残らないようです。

 

鍼灸師:肩甲骨で第10肋骨、中腋窩線の第8肋骨、鎖骨中線の第7肋骨から上、ならびに鎖骨上にある肩部から肩甲棘の間へ刺入して深すぎれば、何れも肺を損傷して気胸の原因となります。刺入では深度と方向を必ず把握していなければならない。

 

一般的にはマニュアル書に従っていれば問題はないが、胸壁の厚さには個人差があるので慎重に考慮する必要があります。肺尖部は第1肋骨上で、頸部に向かって2.5センチほど突出しており、それが鎖骨上に刺鍼して肺を傷つける原因となります。

 

肩井、肺兪、定喘は刺入が深すぎれば気胸を起こします。いずれの3穴は効果も良いが注意して刺鍼しないと肺尖を刺傷する恐れがあります。いずれも、慎重に刺鍼しなければなりません。

 

肩井には直刺の場合は0.3寸の刺入しかできません。また背兪穴への刺鍼は気胸が起こる可能性が特にあります。そこで、北京堂の治療法を習って棘突起から5分の夾脊穴を使います。

 

これは、背骨の中心から1.5センチしか離れておらず、直刺すれば必ず背骨で止まるので肺に刺さる心配がありません。

 

==============================

 

Q.鍼をしたら、化膿しました

 

A.消毒が不完全で鍼が汚染されているためです。抗生物質を飲めば治まります。きちんとオートクレープで鍼の消毒をしていれば防げる事故です。

 

また、鍼灸師がきちんと鍼を刺鍼するまえに手洗いをしているか確認しましょう。

 

==============================

 

Q.鍼をしたら肝炎になりました

 

A.インターフェロンと抗ウイルス薬との組み合わせで肝炎ウイルスを排除できるそうです。やはり、鍼の消毒が不完全だったために起こりえます。

 

きちんと、オートクレープで消毒して、刺鍼前にかならず手洗いを遂行します。

 

==============================