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【暈鍼(うんしん)】

 

暈鍼(うんしん)とは、鍼をした後に、冷や汗、動悸、眩暈、顔面蒼白、吐き気が生じることです。これは、睡眠不足、過度の空腹、極度の疲労時、過度の緊張時に起こりやすくなります。

 

理由は、鍼をして(特に頚や肩)急激に血圧が下がったために起こります。しかし、しばらく横になっていれば治まっていきます。

 

患者さんの頭を低い位置で保ち、足の位置を高くします。また、返し鍼を足三里や内関にするか、お灸を気海、関元に施灸します。

 

【患者さんの体質】

 

患者さんには事前に鍼治療の説明を十分にして、不安を取り除く必要があります。患者さんの体質には十分考慮しなければならない。

 

細身の男女には特に注意が必要です。刺鍼にたいして特に敏感な人や、自律神経患者、疲労した患者さん、月経中の患者、虚弱体質の患者では暈鍼が起きやすいです。

 

初診の患者や強い鍼をするときは特に注意する。

 

【患者さんの姿勢】

 

座位は長く横たわった状態で重刺しすると、抜鍼して起き上がったとき、しばしば貧血を起こして悪心嘔吐します。これは、姿勢を変えたために、脳貧血が起きたからです。

 

胸部や胃が圧迫されるような体位は控える。下向きよりは、横向き、仰向けでの刺鍼が望ましいです。

 

長くうつ伏せになった場合は眩暈が起こりやすいです。また、座位で肩井を刺鍼して眩暈を起こした例もある。

 

【注意すべき点】

 

長く置鍼する場合は、患者さんに声をかけて、置鍼中に何度か様子をみることが必要です。刺鍼前の治療には十分に説明をおこない、患者さんの恐怖心や猜疑心を少しでも軽減します。

 

会話を怠らず、できるだけコミュニケーションをとって信頼関係を取ることも大切です。決して鍼をみせたり、鍼の話しで恐怖感を与えるようなことは言うべきではありません。

 

もし、暈鍼が起こった場合も冷静になって、患者さんになぜそうなったのかを十分に説明して鍼の恐怖感を少しでも軽減させるように努めます。