喉の奥には口蓋垂(こうがいすい)
いわゆる「のどちんこ」があります
その上には軟口蓋と言われる
上顎の裏にあたる柔らかい部分があります
この軟口蓋が下側に下がると
睡眠時無呼吸症候群になりやすいと
言われていますが
食いしばりや噛みしめ癖にも
関わっている大事な組織になります
軟口蓋が下がるとは...
軟口蓋がさがるとは
以下の画像をみてください
閉塞の画像は正常に比べて
軟口蓋と舌の位置が近いのがわかります
この2点の距離が近いと
空気の通り道を塞いでしまうので
摩擦の振動音で音がなります
睡眠時無呼吸症候群の
喉いびきのある方の特徴です
(鼻いびきはまた別のようです)
音としては「ガーガー」や
「ゴロゴロ」といった低音がなります
軟口蓋をあげることの重要性
軟口蓋を上にあげることは
喉の奥にスペースができるので
肺への酸素供給量が増えて
楽に呼吸がおこなえるようになります
日中からも喉の奥を開く
習慣をつけておくことで
睡眠時のいびきや
睡眠時無呼吸症候群の
予防にもつながります
また喉の奥が開くと
首がインナーから据わるので
ストレートネックの予防や
首コリ、肩こりの予防にもなります
姿勢にも良い影響を
与えることができるということですね
軟口蓋を上にあげる方法
軟口蓋が上にあがった状態とは
あくびの最後の口を開け切るときに
起こる動作だと思ってください
あくびの真似をやって頂くとどうでしょう
喉の奥が開いている感じがしませんか
また鏡をみながら口を開けてみて
口蓋垂が見えるようであれば
喉の奥が開いている状態になります
口が閉じていても軟口蓋は
上にあげることができますので
ぜひやってみてくださいね
これを1日に何回もおこない
体に感覚として覚えこませていきます
しばらくすると
段々と軟口蓋をうえにあげる
筋肉群が育っていくので
睡眠時無呼吸症候群の予防につながります
また声楽や歌をやられている方は
喉を開くことに馴染みがあるかと思いますが
一般の方で喉の奥を開く意識をする方は
そういないかと思います
軟口蓋の筋肉群とまとめ
ちなみに軟口蓋には5つの筋肉があります
①口蓋帆張筋(こうがいはんちょう)
耳管を開ける(三叉神経支配)
②口蓋帆挙筋(こうがいはんきょ)
口蓋帆を後上方に引く
軟口蓋を挙上させる
③口蓋咽頭筋
口蓋帆を下制して咽頭を収縮
④口蓋舌筋
舌背を挙上
⑤口蓋垂筋
口蓋垂を短縮し上方に引く
いろいろと書きましたが大事なのは
軟口蓋を奥側から上へあげることです
また余裕がある方は舌の奥側も
一緒に上へあげて頂くとさらに呼吸が
しやすくなると思います
最後までお読みいただき
ありがとうございました