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膝痛への鍼

まず、はじめに軟骨の損傷は鍼で治すことはできません。俗にいう関節鼠がそれにあたります。大腿骨と頸骨の間には関節軟骨といわれる衝撃を和らげるためのクッションがあります。関節鼠は関節軟骨が上下運動の摩擦により表面がガサガサになり、軟骨が剥がれて関節の袋(関節包)に浮遊します。

 

それが関節に挟まって痛みを誘発するのです。そういう場合は関節境で調節吸い出してしまうのが一番のようです。軟骨がガサガサにひび割れていれば、別に穴を穿けてメスを突っ込み、表面を削って滑らかにし、摩擦を弱めます。

 

そういった意味でやはり、鍼で軟骨の損傷を治すことはできません。膝を90度に曲げて、膝眼穴へ鍼を刺入すれば関節腔へ刺入でき、十時靭帯に当たりますが、もともと膝関節には潤滑油である関節液しか流れておらず、血が流れてないので、鍼を刺入したからといって良くなるはずがありません。

 

では、鍼の膝痛に対しての適応症は?

 

これに対しては、十字靭帯、軟骨の損傷は病院で膝痛に対しては鍼灸でという住み分けが必要です。

 

えっ?住み分け?

別に別居しろっていうわけじゃないですやん…。

 

【膝の痛みは3つに分類できる】

 

1.膝窩

2.膝蓋下脂肪体炎

3.鵞足炎

 

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まずは、膝窩、鵞足、内外膝眼を押さえて、圧痛があるかどうか確認します。それと、大腿神経痛や座骨神経痛で膝に痛みが出ている場合があるので、たつ姿勢も要チェック!!

 

そして、腰に痛みがないか聞きます。痛みがある場合は膝窩ならば座骨神経痛の大腰筋刺鍼と一緒に治療できます。

 

1.膝窩の痛み

まずは、患者さんをうつ伏せにして、膝窩を指圧します。

 

患者さん「痛いのは前なのに、なぜ後ろを押すんだ」

 

治療家「この後ろの痛みが、前に投影されています」

 

と説明します。膝窩が痛ければ、膝窩の治療をします。

 

膝窩が痛む場合は、ふくらはぎの筋肉を使いすぎて、その痙攣によって膝が痛むケースが多いのです。

 

膝窩の圧痛部分というと、だいたい足底筋か膝窩筋が多いのですが、そこへ1.6〜2寸の3番を9本、ルービックキューブのように刺入します。

 

ここで注意するのは膝窩への太い鍼は使ってはいけないということです。太い鍼を使うとかえって痛みが悪化するので、細い鍼を使うようにします。

 

そして、腓腹筋がカチカチの場合は、腓腹筋に沿って、上側は2寸、中央部は3寸と刺入し下腿の筋肉も緩みます。

 

膝窩の圧痛は膝から上に刺鍼しても、あまり効果がないようです。なぜなら、膝の後面の筋肉は膝の両側についていますから、膝の中央ではないからです。

2.膝蓋窩脂肪体炎の痛み

 

内側、外側、真ん中のどの部分に圧痛があるか指で探ります。圧痛部分がわかったらそこへ、2寸3番を3ミリ感覚で密刺します。

 

うまくあたるとズッキーン!!とした感覚が患者さんにはあります。内外膝眼は膝蓋靭帯が両側にあります。

 

脂肪体が両側だけ傷ついているとは限らないので、膝蓋靭帯の上から刺すこともあります。これは局所のみで、筋肉へは刺鍼しません。

3.鵞足の痛み

鵞足が痛む場合は内転筋群が中心になります。大腿内側に大腿骨へ向けて、上は3寸、膝近くへは1.6寸の鍼を3列に刺入します。

 

鵞足部分への圧痛点には、円皮鍼を貼ります。